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■Kさんの秘話
身内の支えが少ないのはつらいけど、近くの他人も心が通い、本音で話せるようになると、頼りになるもの。子どもは人と人の輪を作る縁結びかな?
現在11ヶ月の男の子がいます。初めての子育てでとても心細いのに、夫は単身赴任中だし、実家はちょっと遠くて頼れません。昼間は育児サークルに出かけたりして子どもは機嫌がいいし、私もおしゃべりできて楽しくてホッとします。その分家に帰ってからは、何もかも一人でしなくちゃいけないという不安と焦りで、夜子どもが寝つくまでの時間がとても長く感じられます。そんな気持ちが伝わるのか、夕方からは子どももよく泣くこと。
すこし前のことですが、抱いても泣き止まない子どもにイライラして思わずオムツの上からたたいてしまいました。すると子どもがさらに激しく泣き、私も一緒に泣きながらも、『このままじゃもっとたたくかも』と、ドキッとしました。
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丁度その頃、友達と会うことになり、思い切って一時保育に半日あずける事にしました。あずけた瞬間はホッとしたけど、少し時間がたつと友達と話していてもあんまり楽しくないし落ち着かない。”子どもは今頃どうしてるだろう”と気になり、『早く会いたい!』と思いました。4時間がとても長く感じられ、迎えに行って抱きしめた瞬間、いとおしく、とても嬉しくて、私にとってこの子はかけがえのない存在だと心から思いました。
それ以降あずけてはいないけど、心や身体が疲れた時には一時保育なども利用していいと思ったら、気持ちにもゆとりができ、イライラも少なくなってきました。また、他の人たちはみんな優しくていいおかあさんに見えて、よけいに自己嫌悪になっていたけど、実母や姉に話をしてみたら、自分達もそういうことがあったと聞き、なんだかホッとして肩の力を抜く事ができました。
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そして今、私は2人目を妊娠しています。きついこともあるけど、隣近所のおばちゃんに、我が家の事情や自分の気持ちを聞いてもらって、いろいろと助けてもらっています。自分ひとりで抱え込まなくていいとわかってから子育てが楽になった気がしています。
 
■Yさんの秘話
ほんとにつらかったね〜。Yさんはそれをどうやって乗り越えたのかな?
我が家は4歳3ヶ月と2歳10ヶ月の娘が2人。今年から上の子は幼稚園に入園。子育ての最初の大きな山を越えたような気がする。元々子どもは好きだったので、我が子はなおさらと思っていたが、いざ生まれてみると勿論かわいいし、愛おしいのだが、なんてたいへんなことが多いんだろう!と暗い気持ちになったり、ストレスも感じた。
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特につらかったのが下の子が生まれてからの約半年間だった。突然現れて母親を独占する赤ちゃんにA(当時1歳5ヶ月)は激しくやきもちを妬き、下の子におっぱいをやっていると「あっちいって!」と手を強く引っ張るし、抱いていると自分も抱っこと泣きつづける。BにおっぱいをやりながらAに子守唄を歌って寝かしつけようととすると、「イヤーAと寝てー!!」と大騒ぎ。一人ずつ順番にと思っても結局2人とも大泣きになる、毎晩々同じことの繰り返しで、私はどうしようもなく、耳をふさぎ、自分も泣きながら2人が泣き止むのを呆然と待つしかなかった。
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当時の日記をみると「このまま二人を置いて出て行こうかな」なんてことも書いていた。多分その頃の私は少しおかしかったのかもしれない。夫の帰宅は深夜。夜中の授乳で寝不足。季節は冬で家にこもり、だれとも話をしない日々。そんな中で私は『お姉ちゃんなのになんで赤ちゃんに優しくできないの!』と、いろんな場面でAにつらくあたっていた。『これってもしかして虐待?』そんな不安が幾度となく頭をよぎった。夜寝ついた子どもの顔を見て”怒ってばかりでごめんね、明日は優しいお母さんでいるからね”と思うのに次の日には同じことの繰り返し。外ではいい母親のふりしている自分が嫌で嫌でたまらなかった。
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”これではいけない”と自問自答しながら半年ほど過ぎる中で、まず何をするにもAのことを優先することにした。「お姉ちゃんだから我慢しなさい」という代わりに「お姉ちゃんはすごいねー」と肯定するようにした。そうするうちにBのおっぱいさえ終われば母は自分の相手をしてくれるとわかって安心したのか、Aは妹のオムツを替えたり(自分もまだオムツなのに)あやしてくれたりするようになった。
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次に私自身のストレスの解消法。それはとにかく話を聞いてもらう事。まずは子育ての共同責任者である夫に聞いてもらった。それでも、夫には実感として解ってもらえないこともあったが、幸い私には近くに住んでいる同年代の子どもを持つ友人がいた。公園やお互いの家を行き来し、たわいないおしゃべりをしたり、子育ての悩みを相談すると皆も同じようなもので、つらいのは自分だけではないとわかり、安心して本音が出せた。それから、自分の時間を持つ事。夜中、一人でゆっくりお風呂に入ったり、コーヒーを飲んだり、ウインドーショッピングをしたり。夫が自分の休みの日に私を一人で温泉に行かせてくれたこともあった。
ほんの些細な事だけど、ちょっとだけ子どもから離れ自分の時間がもてれば、リフレッシュでき、その後子どもに優しくできた。
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最後に、家事も育児も適度な「手抜き」が必要と思った。どちらも一生懸命になりすぎると自分で自分を苦しめる事になってしまうようだ。
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こんな事を試行錯誤しながら、なんとか暗いトンネルを抜け出したかなー。最近は、下の子を私が叱ると、上の子がかばう。優しい子に育ってくれて嬉しい!私の子育てはまだまだ先が長い。またたくさん悩むだろうが、今は、思い描いていた理想の母親像とはだいぶ違う私だけれど子ども達が『お母さん大好き!』と笑顔で言ってくれる幸せをかみしめている。
 
KさんもYさんも子どもが大好きで、よい母親になろうと、とても頑張っているし、多くのママたちもそうだと思うよ。
だがその可愛いわが子が、何をしても激しく泣き続けるとき、疲れ果てたママは、『どうして泣き止まないの?!』という気持ちになってしまう。
今の住環境はコンクリートに囲まれた中に親子がポツン。そんな中に子どもの声が響き続けたら、どんな人でもパニックになるのは当たり前じゃよ。子育ては休日もなく、スケジュールも立たず、神経を使う仕事だから手伝いや、補助がないと心身がすり減ってしまう。そうならないように、ママ本人も周りに助けを求めた方が良いし、家族や周囲も気をつけて支えていこうね。
一人では行き詰まる子育ても、みんなで、ワイワイガヤガヤやっていると、不思議とママも子どもも笑顔で元気になれるんじゃよ。ちょっと周りを見てごらん。仲間や支えてくれる人がきっと見つかると思うよ。

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